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認知症の親はグループホームに入れる?入居条件と費用

認知症の親はグループホームに入れる?入居条件と費用のイメージ

親御さんの認知症が進み、自宅での生活を続けるべきかグループホームを探すべきか検討している方もいるのではないでしょうか。グループホームは認知症の方を対象とした専門施設です。

この記事でわかること

  • 認知症の方がグループホームに入居できる条件と年齢要件
  • 要介護度ごとの受け入れ基準と医療ケアの限界
  • グループホームにかかる月額費用の内訳と目安額
  • 入居をスムーズに進めるための施設見学の着眼点
この手帖の目次

認知症の診断があってもグループホームに入居できるか

グループホームの基本的な入居対象者

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の診断を受けた方が少人数で共同生活を送る介護施設です。ご本人の意思やできることを尊重し、専門スタッフの支援を受けながら自立した生活を目指します。

認知症の診断があってもグループホームに入居できるかのイメージ

入居にあたっては、医師による認知症の診断書が必要です。単に物忘れがあるというだけでは入居できず、医学的に認知症と認められていることが前提条件となります。

原則として施設と同じ市区町村に住民票がある方が対象です。地域密着型サービスに分類されているため、他の市区町村の施設には原則として入居できません。

入居に必要な要介護度と年齢の条件

入居できる年齢は原則として65歳以上です(2026年時点)。40歳から64歳までの方は、特定疾病(末期がん、関節リウマチなど16種類)が原因で介護が必要になった場合に限り対象となります。その際は医療保険証が必要です。

対象となる要介護度は、要支援2および要介護1〜5です(2026年時点)。要支援1の方は介護保険の定めにより利用できません。

ご本人の状態が条件を満たしているかは、介護保険被保険者証や要介護認定の結果通知書で確認できます。

どのような状態であれば受け入れを断られるか

日常的な医療ケアが必要な場合の制限

グループホームは生活の場であるため、配置されている看護師の人数には限度があります。夜間に看護師が常駐していない施設も多く存在します。そのため、常時医療ケアが必要な状態になると受け入れが難しい場合があります。

どのような状態であれば受け入れを断られるかのイメージ

具体的な医療行為としては、頻繁な痰の吸引、胃ろうによる栄養管理、重度の褥瘡(じょくそう)処置などが挙げられます。これらは施設の人員配置や設備状況によって対応の可否が分かれます。

看取りまで対応できる体制を整えている施設もありますが、医療処置の度合いによっては、看護体制の厚い施設や医療機関への移動を提案されることがあります。

共同生活が困難な行動や症状の判断基準

グループホームでは、5〜9名のユニット単位で共同生活を行います。他の入居者と穏やかに過ごせる環境を保つことが求められます。

他者への暴力行為や重度の自傷他害行為が見られる場合は、受け入れを断られるケースがあります。夜間の激しい徘徊(はいかい)や大きな声を出し続ける症状なども、共同生活の維持が難しいと判断される要因になります。

ただし、これらの行動は環境の変化や体調不良が原因になっている場合もあります。具体的な症状の程度や頻度については、事前に施設側と面談を行って判断します。

グループホームにかかる毎月の費用はどれくらいか

家賃・食費・光熱費などの月額費用の目安

グループホームで毎月支払う費用は、「居住費(家賃)」「食費」「水光熱費」「管理費」などの実費と、介護保険サービスの自己負担分で構成されます。

一般的な月額費用の総額相場は、12万円〜25万円程度です(2026年時点)。都市部や新しい施設では家賃が高めに設定される傾向があります。

家賃や食費などの実費部分は全額自己負担です。介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などで適用される「補足給付(負担限度額認定)」は、グループホームでは対象外となります。

介護保険サービスの自己負担分と軽減制度

介護保険サービスの自己負担割合は原則1割です(2026年時点)。所得に応じて2割または3割負担となります。

介護保険サービスの自己負担額が高額になった場合は、「高額介護サービス費」という制度により上限額を超えた分が支給されます。所得区分ごとの月額上限額は以下の通りです。

所得区分世帯の状況・年収の目安月額上限額 (2026年8月時点)
現役並み所得相当課税所得690万円以上(年収約1,160万円〜)140,100円
現役並み所得相当課税所得380万円以上690万円未満(年収約770万円〜約1,160万円)93,000円
一般課税所得145万円以上380万円未満(年収約383万円〜約770万円)、および住民税課税者44,400円
低所得住民税非課税世帯24,600円
低所得年金収入+合計所得が82.65万円以下等15,000円
低所得生活保護受給者15,000円

区分の判定は世帯の課税状況によるため、ご自身がどの区分に該当するかはお住まいの自治体でご確認ください。高額介護サービス費の対象となるのは介護保険適用分のみであり、家賃や食費などの実費分は含まれません。

施設を見学する際に確認しておくべきポイント

スタッフの対応と入居者の表情を見る

見学時には、施設全体の雰囲気やスタッフが入居者とどのように接しているかを観察します。ご本人の誇りや意思を尊重した声かけが行われているかが重要です。

施設を見学する際に確認しておくべきポイントのイメージ

入居者が穏やかな表情で過ごしているかを確認します。共有スペースで自分の時間を楽しめているかどうかも観察のポイントです。

スタッフの対応が丁寧であるか、入居者の呼びかけに対して耳を傾けているかどうかも見極めます。日中の散歩や活動の頻度についても質問しておくと生活像が浮かびます。

医療行為や看取りへの対応方針を確認する

入居時点では医療ケアが不要であっても、将来的に身体状況が変化する可能性があります。持病の悪化や認知症の進行に対応できる体制があるかを聞いておきます。

協力医療機関との連携体制や、医師の訪問診療の頻度を確認します。緊急時の連絡体制や、夜間に看護師が配置されているかも重要な点です。

終末期(ターミナルケア)において施設内での看取りに対応しているかどうかも確認します。過去の対応実績や連携方法について説明を受けておくと判断しやすくなります。

入居に向けて次に取るべき行動と相談先

ケアマネジャーや地域包括支援センターへの相談

グループホームへの入居を考え始めたら、まずは担当のケアマネジャーまたは地域包括支援センター(市区町村が設置する介護の相談窓口)に相談します。

入居に向けて次に取るべき行動と相談先のイメージ

現在の要介護度やご本人の認知症の症状、自宅での生活状況を伝えます。地域のグループホームの空き状況や特徴についての情報提供を受けられます。

介護保険の申請がまだの場合は、地域包括支援センターで申請手続きを行います。申請書類への押印は原則不要となっています。

複数の施設への資料請求と申し込み手順

条件に合う施設が見つかったら、パンフレットなどの資料を取り寄せます。複数の施設を比較検討することで、施設ごとの方針や設備の違いが分かります。

気になる施設へ直接連絡して見学の予約をとります。可能であればご本人と一緒に訪問し、過ごしやすい環境かどうか反応を確認します。

入居したい施設が決まれば、施設へ直接申し込みを行います。グループホームは施設ごとに直接契約を結ぶため、複数の施設へ同時に申し込むことも可能です。お住まいの自治体や施設ごとに手続きの詳細が異なる場合があるため、事前に確認しながら進めます。

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参考

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