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グループホームの費用相場は?初期費用と月額の内訳

グループホームの費用相場は?初期費用と月額の内訳のイメージ

親御さんの認知症が進み、自宅での生活が難しくなったため、グループホームへの入居を検討し始める時期です。毎月どれくらいの費用がかかるのか、費用の全体像を整理する必要があります。

この記事でわかること

  • グループホームにかかる初期費用の目安と内訳
  • 毎月発生する月額費用の内訳と要介護度別の違い
  • 費用の負担を軽減するための制度と減免の仕組み
  • 費用対効果を見極めるための見学時の確認ポイント
この手帖の目次

グループホームにかかる初期費用の目安と内訳

グループホームに入居する際は、退去時の原状回復や家賃の滞納に備えるための初期費用がかかります。運営主体や地域によって設定額は大きく異なります(2026年8月時点)。

グループホームにかかる初期費用の目安と内訳のイメージ

入居一時金や敷金の金額

グループホームの初期費用は、数万円〜20万円程度が一般的な相場です。ただし、施設によっては0円の場合もあれば、100万円以上を設定している場合もあります(2026年時点)。

社会福祉法人などが運営する施設では、初期費用を0円または数万円程度の低額に抑えているケースが多くみられます。一方で、民間企業が運営する施設では、100万円以上の入居一時金を求める場合があります。

支払った入居一時金や敷金は、退去時に利用料の未払い分や部屋の修繕費を差し引いたうえで返還されます。入居契約書で償却期間や償却率の条件をチェックすることが欠かせません。

入居時に準備しておくべきその他の費用

初期費用とは別に、居室で使用する家具や身の回りの品を買い揃える費用がかかります。グループホームの居室は原則として個室であり、自宅で使い慣れた家具を持ち込むことが推奨されます。

新しくベッドやタンス、カーテンを購入する場合は、数万円から10万円程度の予算を見込んでおきます。医療機関からの引っ越しや介護タクシーの利用が必要な場合は、移送費も発生します。

施設によっては、入居時の契約手数料や火災保険への加入費用が数千円から数万円程度求められる場合があります。契約前に初期費用の総額を一覧で提示してもらうと分かりやすくなります。

毎月支払う月額費用の内訳と金額の目安

グループホームで毎月支払う月額費用の相場は、おおむね12万〜30万円程度です。一般的には15万〜25万円前後の範囲におさまるケースが多く見られます(2026年時点)。

家賃・食材料費・光熱水費の実費

毎月支払う月額費用の内訳と金額の目安のイメージ

月額費用の大半を占めるのが、介護保険が適用されない全額自己負担の生活費です。主な内訳として、家賃、食材料費、光熱水費、共用部分の管理費が挙げられます。

生活費の合計額は、月額7万〜15万円前後が目安です。都市部や築年数が浅い施設では家賃が高くなり、地方や郊外では抑えられる傾向にあります。

食材料費は施設内で提供される食事の実費であり、1日あたりや1食あたりで計算されます。長期の入院や外出で食事をとらなかった期間の返金ルールも施設ごとに定められています。

介護サービス費用の自己負担分

グループホームでは、認知症対応型共同生活介護という介護保険サービスを利用します。要介護度に応じた定額制となっており、原則1割(所得に応じて2〜3割)を自己負担します。

2026年時点における、1カ月(30日計算・1割負担)の介護サービス費用自己負担額の目安は以下の通りです。

要介護度介護サービス費用自己負担額(1割分・月額の目安)
要介護1約22,950円
要介護2約24,030円
要介護3約24,720円
要介護4約25,230円
要介護5約25,920円

上記の金額に加えて、医療連携体制加算や夜間支援体制加算などの各種加算が加わります。また、地域区分による補正が行われるため、実際の請求額は施設ごとに異なります。

医療費や日用品代などのその他の費用

施設へ支払う費用以外に、医療機関の受診費用や処方薬の代金が毎月発生します。持病の有無や通院頻度によって異なりますが、月額数千円から1万円程度を見ておきます。

おむつ代や理美容代、日常生活で使う歯ブラシや石鹸などの日用品費も自己負担です。おむつを施設で購入する場合は、持参する場合と比べて費用が高くなる傾向があります。

レクリエーションの材料費や施設の外で実施される行事の参加費が実費請求されることもあります。毎月の明細書で何にいくらかかっているかを確かめることができます。

月額費用の負担を抑えるための制度

介護費用や生活費の負担を和らげるために、公的な軽減制度が用意されています。制度の適用条件や上限額は所得区分によって細かく決められています(2026年8月時点)。

負担限度額認定による食費・居住費の軽減

介護保険施設などでは「特定入所者介護サービス費(負担限度額認定)」により食費や居住費が軽減されます。ただし、グループホームは原則としてこの制度の対象外となっています。

参考として、対象となる特別養護老人ホーム等における2026年8月1日時点の食費・居住費の基準費用額と負担限度額の区分は以下の通りです。食費の基準費用額は1日あたり1,545円、居住費の基準費用額はユニット型個室で2,066円などとなっています。

所得区分対象者の条件食費(日額)居住費(日額・ユニット型個室の場合)
第1段階生活保護受給者、老齢福祉年金受給者300円880円(従来型個室550円、多床室0円)
第2段階世帯全員非課税(合計所得+年金収入82.65万円以下)390円880円(従来型個室430円)
第3段階①世帯全員非課税(合計所得+年金収入82.65万円超〜120万円以下)680円1,370円(従来型個室430円)
第3段階②世帯全員非課税(合計所得+年金収入120万円超)1,420円1,470円(従来型個室530円)
第4段階住民税課税世帯対象外(全額自己負担)対象外(全額自己負担)

グループホームでは本制度が使えないため、食費・居住費(家賃)は全額自己負担となります。自治体によっては独自に家賃補助制度を設けている場合があるため、お住まいの自治体で確認してください。

高額介護サービス費の仕組みと上限額

1カ月間に支払った介護サービス費の自己負担合計額が一定の上限を超えた場合、「高額介護サービス費」として超えた分が支給されます。居住費や食費、日用品費は対象外です。

2026年8月施行時点における世帯全体の所得区分と月額上限額は以下の通りです。

所得区分世帯の判定条件(年収の目安)月額上限額
課税所得690万円以上年収約1,160万円以上140,100円
課税所得380万円以上〜690万円未満年収約770万〜1,160万円未満93,000円
住民税課税世帯課税所得380万円未満(年収約770万円未満)44,400円
住民税非課税世帯一般・第3段階など24,600円
住民税非課税世帯(特に所得が低い層)年金収入+所得が82.65万円以下など15,000円(個人) / 24,600円(世帯)
生活保護受給者等生活保護受給者など15,000円(個人)

区分の判定は世帯の課税状況に応じて行われます。申請窓口はお住まいの市区町村であり、一度申請すると該当月ごとに自動で口座へ振り込まれる自治体が多くなっています。

費用面を含めて施設を選ぶときの比較ポイント

基本料金が安く見えても、追加のサービス費用によって月額負担が増えることがあります。入居後の想定外の支払いを避けるために契約内容を精査します。

追加費用が発生しやすい条件の確認

費用面を含めて施設を選ぶときの比較ポイントのイメージ

通院の付き添いや買い物の代行、行政手続きの代行などは、基本料金に含まれず別料金となる場合があります。1時間あたり数千円のサポート費用が設定されているケースが存在します。

洗濯代やリネン(シーツ)のレンタル代が基本料金に含まれているかどうかも確認事項です。理美容サービスを利用する際の出張費や施術料も実費請求されます。

入居者本人の状態変化によって、個別の見守りや特別なケアが必要になった際の上乗せ料金も存在します。料金表に記載されているサービス範囲を細かく調べる必要があります。

看取り対応や医療体制にかかる費用

グループホームで終末期の看取りを行う場合、看取り介護加算が介護サービス費に追加されます。日数が経過するにつれて加算額が段階的に変動します。

持病の悪化により看護師による処置が必要になった場合は、看護体制加算や協力医療機関との連携費用がかかります。医療依存度が高くなった際の費用変動について見込んでおきます。

協力医療機関への往診費用や夜間の緊急対応費用がどの程度かかるのかを事前に確認します。指定以外の医療機関を利用する場合の送迎費用についても合わせて聞いておくと安心です。

費用試算と入居に向けて次に進む手順

月々の年金収入や貯蓄額と照らし合わせ、無理なく支払いを継続できるかを計算します。具体的な手続きや相談は公的な窓口から開始します。

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ケアマネジャーや地域包括支援センターへの相談

グループホームへの入居を検討する際は、担当のケアマネジャーまたは地域包括支援センター(市区町村が設置する介護の相談窓口)へ相談します。

40歳から64歳までの方は、特定疾病(末期がん、関節リウマチなど16種類)が原因で介護が必要になった場合に限り対象です。その際は医療保険証が必要です。

窓口では、ご本人の認知症の症状や身体状態、予算に合わせた施設の情報提供を受けられます。地域内の空室状況や待機者の人数についても教えてもらえます。

複数の施設から見積もりを取り寄せる方法

条件に合うグループホームが見つかったら、複数の施設からパンフレットと費用見積もりを取り寄せます。1箇所だけでなく比較検討を行うことが勧められます。

見積もりを入手したら、基本料金だけでなく加算項目や実費分を含めた「支払総額」で比較します。施設見学の際には見積書を持参し、不明な費用項目がないか質問します。

見学時には入居者の表情やスタッフの関わり方、居室の設備状況も直接確認します。費用と提供されるサービスの質が吊り合っているかを判断したうえで契約を進めます。

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参考

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